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悪夢が教えてくれること

私は子供のころから夢をつけてるんだけど、夢はほんとうによくできている。

Kitchen is where the magic happens!

フェーズ3にはもうなくなってたけど、それまではずっと定期的に「世界から切り離されていく恐怖」を悪夢で見ていた。

いつごろから見ていたのかもう覚えてないけど、実家を出てからだったと思う。Aboutに書いた通り、実家は私にとって難しい家庭だった。そこを出て自由になったと思っていたけど、問題は私の中に根強く残っていたことを、あとで知る。

今思うと、「まだ自由になりきってないよ」ということを、夢が教えていてくれてたのかもしれない。

どういう夢かというと、最初のころは、出てくるのがだった。普通に笑いながら話してるんだけど、なんかちょっと嫌なことをされて、最初は作り笑いで冗談ぽく「やめてよ」みたいなことを言う。でも向こうには通じてなくて、それがどんどんひどくなる。

こちらも冗談ぽくなんてやってられなくなり、「ふざけんなよ!!」と叫んで罵り始める。それでも向こうは笑ってる。それがもう信じられない。日本語でだめなら、英語で。力の限り、殴りかかって罵倒して叫ぶんだけど、向こうは笑ってて、私にはかすり傷一つつけることができない。

そのうちどんどん口が回らなくなり、声が出なくなって、腕が上がらなくなって、体が沈み込んでいく。必死で全力をこめて暴れようとするも、指先一つ動かせないまま、恐怖に飲み込まれていく。

目が覚めると汗びっしょりで、ぐったりして起き上がることができない。

相手がになったり、しまいには元夫になったりした。元夫のことは、私を実家から連れ出してくれた人だと思っていたが、そうではなかった。物理的に実家を出ても、自分の中に問題を抱えていた間は、元夫やパワハラ上司など、実家と同じ環境を自ら選んで飛び込んでいた。

私は本当に運が悪くて、世の中はどうしょもない人間ばかりだ、と思っていた。だが、問題は自分の中にあったのだ。

「人」という言葉は、なんのことを指しているのか。

通常は、いわゆるこの頭と胴体があって手足がある「体」のことだと思うけど、実は違うと思う。人間というのは、体の中に入ってる「意識」のことでは。もっというと、「感情」。人のしくみでも書いた通り、人間を構成する要素の中で、圧倒的に感情がでかくて、唯一「編集」することができない要素。

編集できないということは、これこそがその人の「本体」っぽいよねえ。

その証拠に、人は、自分の感情をスルーされたときに「無視された」と感じる。

髪を切っても、そこに特別な感情がなければ、人にスルーされてもなんともない。髪を切ったことに「あなたのためにきれいにした」や「とてもきれいになった」など特別な思い入れがあると、切ったことに気づかない人に対して、無視されたように感じる。髪を切ったことに気づいてもらえないからではなく、髪を切ったことに付随してる自分の感情を無視されたと感じるからイラっとする。

私の親は、小中高と毎日お弁当を作ってくれたし、身の回りのことをし、大学まで出して育ててくれて、物理的にはとっても満たされた子供時代を過ごさせてもらった。

その反面、私の感情は、無視され続けた。私は体を持ったハコでしかなく、中身は誰にも見えてなかった。だからどうこう言うことは今はもうなくなったんだけど、とりあえずそれで私は気が狂う子供時代を過ごした。

社会人になってから改めて、「とりあえずもうお願いだから死んで」と母親に言ったとき、彼女がはじめて私の発言にうつむいて肩を落とした。私が実家を出てから家族でいろいろあったみたいだし、ようやく私のことも人間として認識できるようになったのかと、ちょっと意外に思った。

でも、彼女の口から出てきたのは、「実の子供にそんなこと言われるなんて私かわいそう。。。」だった。

壊れてる人は、自分のことしか考えられないし、人のことなど考えられない。「親に向かってなんてことを!」みたいに逆上できるのであれば、少なくとも相手の存在を認識してることになる。私の母親の場合、彼女の世界にはもう彼女しか存在していなかった。

彼女がなんでそんなに壊れてたかは、Aboutに書いたこと以外もいろいろわかってくる。つまりは、彼女もけっきょく自分の感情を無視して生きてたということ。だから人に感情があって、それが大事なものだということがわからない。本人もそれで苦しんでるはずなんだけど、たぶん理由がわかってなくて、「こういうものなのだ」として生きている。

そんなわけで、私は自分の存在がこの世から切り離されることに尋常ではない恐怖を抱いていた。人が私の話を聞いてないと「感じる」と頭にくるし、そういうことを感じなくていいように、なるべく人の話ばかり聞くようにして、自分のことは言わなくて済む環境を無意識に作っていた。今でもその傾向はあるし、それを得意にして活かしたりもしてるけど。

自分と向き合って自分を発見し、少しずつこじらせを解消していく中で、自分の周りからも感情を無視して生きてる人が次々にいなくなっていった。そればかりか、今では私を尊重し評価してくれる人たちしか周りにいなくなった。Phychological Projection(投影)というんだけど、自分のにあるものが、に投影されているという。

それ以来、この悪夢をまったく見ていない。

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