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差別についてイギリスとアメリカの違いを考えてみる

2022年6月22日に書いた記事を再掲してみます。
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今週は、木曜と金曜が休みで、4連休。祝日の少ないイギリスではめちゃくちゃレア。

Jubilee(ジュビリー)ってのは耳に入ってて、なんか女王関連のお祝いなんだろうなとは思ってたけど、なんの休みかちゃんと知らなかった。Platinum Jubileeという、戴冠 70周年のお祝いだそう。

Jubileeってけっきょくなんのことだろ?と思って、調べてみた。

jubilee is a particular anniversary of an event, usually denoting the 25th, 40th, 50th, 60th, and the 70th anniversary. The term is often now used to denote the celebrations associated with the reign of a monarch after a milestone number of years have passed.

Jubilee – Wikipedia

「何周年記念」というやつみたい。だいたいは、戴冠記念のことで、25周年、40周年、50周年、、、と祝うと。そういえ10年前にもやってた気がする。

ふと思って調べてみたところ、ロンドンのJubilee Lineは、Silver Jubilee(25周年)のときにできた地下鉄だから、路線図の色もシルバーで(まあまあグレーだけど)、この名前になってるんだとか。やっぱりね。

普段、いろんなロケーションにいる人たちと仕事してて、各地いろんな休みがあるなと思うけど、イースターとかクリスマスとか、イギリスとアメリカではまあまあ似てることが多い。日程に少しのズレはあれど。

でも、こういうJubileeみたいなのは、イギリス特有だなと思う。アメリカには王族はいない。

そういえば。。もともとアメリカって、イギリスをはじめとする欧州族が移り住んで作った国なんだよなあ、と思う。でも、そんなこと忘れてるくらい、アメリカとイギリスは全然違う国だなと普段感じてる。アメリカには住んだことなくても感じるということは、けっこう違いが大きいのでは。

一番違いが大きいなと思うのは、人種の違いに対する感覚。

アメリカだと、人種に関してすごくピリピリしてる感じがある。イギリスでは、十年に一度の国勢調査を含め、人種に関するアンケートに答える際は、

  • White, White British(白人、もしくは白人の英国人)
  • Black, Black British(黒人、もしくは黒人の英国人)
  • Asian, Asian British(アジア人、もしくはアジア系英国人)
  • Mixed, Multiple Ethnic(複数人種の混合)
  • Other(その他)

みたいな分け方がされてて、該当するものにチェックを入れる。アメリカに住んでた友達は、これを見て、ひえー!と言っていた。今はどうかわからないけど、アメリカだと、こういうところで「Black」という単語が使われることってないと思う。それくらい、ピリピリしてるイメージ。

アメリカは、奴隷を使っていた現地だったから、差別の影響も大きく、色濃く残ってるということなのかな。

新天地を求めて、海を渡った人たち。どことなく、むかしの自分と重なる。

新天地を求める人たちというのは、自分が今いるところが好きではない人たち。今いるところよりも、「別のもっといいところに行きたい」と思って、移動する。

グローバル化した今の時代なら、単純な興味で他国に住んでみようと思うことはある。でも、当時、大西洋を渡るというのは、相当な時間と労力がかかったはず。そうまでして、「もっといいものを手に入れたい」、そう思うには、それだけの理由があったはず。

海外に住むことも留学することもわりと普通になった2020年代は変わったかもしれないけど、20年前、30年前、40年前に日本から出た世代は、無意識下に、家庭や日本社会に対する不安や不満があった人が多いと感じる。「なんとなく昔から海外に憧れがあって」とうフレーズは、典型的。

国際結婚に関するデータのパイグラフを見ると、男性が日本人の場合は、相手がほぼアジア人なのに対し、女性が日本人の場合は、相手がアメリカ人、ブラジル人、イギリス人と、遠い国の人と結婚してる割合も多い。(男性にとってもだけど)女性の方がより生きにくいという、日本の社会を反映した結果、なんじゃないかなと思う。

2017年の数字だけど、在外邦人でもっとも多いのが、40代、30代の女性というところにも現れてる。婚姻総数に対する国際結婚の割合でも、2000年〜2010年がピークとなっているから、ちょうどこの世代が婚期を迎えて海外に出た時期と一致する。二十歳未満は、その子供たち。

バブルと同時に社会に対する疑問や不満がつのっていった、1980年代。不況になってそれが爆発した象徴が、1995年の地下鉄サリン事件。時代にそぐわない、パワハラやセクハラ。派遣社員や契約社員が始まり、将来の保障がない不安な生活。どんどん過剰になる、社会の目。無意識に「逃げねば」と思って、当然だったかもしれない。

ところが、逃げても、本当の意味でラクにはならない。というのも、気づかぬところで、自分の中にも日本社会の生きづらさを取り込んでしまってるんですね。

これに気づかないと、いつまでも、逃げたはずの生きづらい社会を、自分で再現し続けちゃう。これが、けっこうきつい。

無意識下で満たされていない人は、どこに行ってもなにをしてもけっきょくのところ、満たされない。外的な問題だけではなく、内的な問題になっちゃってるから。幸せの青い鳥。

そのむかし、新天地を求めて、アメリカに渡った人たち。新天地に来ても、けっきょく古いマインドのまま、過ごしていったんじゃ?だからこそ、さまざまな苦しい問題を起こして、今でも世界中のいろんなとこに禍根が残っているんじゃないかな。

問題があるとき、もちろん、とりあえず環境を変えるというのは大事。同じ環境のままで、問題の渦中にいると、なかなか対策を打つことができない。一度その外に出てみると、落ち着いて状況を考えて冷静に対処していける。

ただ、外に出ただけじゃ、問題が片づいたことにはならない。見た目的には片づいたように思えるだけに、知らぬ間に引きずり続けていって、ニッチもサッチもいかなくなる。

今、火星に行こうとしてる人たちがいる。地球の資源問題や環境問題を捨てて、新天地へ。

 地球での問題を解決しない限り、どこに行っても問題は起こり続ける
 自国での問題を解決しない限り、他国に行っても問題は起こり続ける
 自分の問題を解決しない限り、違う環境に行っても問題は起こり続ける

さんざん世界中を侵略しまくった欧州勢が、侵略先で問題を残しまくってる一方、自国では教育や政治、社会を、先進的と言われるほど発展させているのは、こういうところなのかな。(欧州なりの問題も山積みだけど)

なんてことをつらつらと考える連休なかび。女王おめでとう。

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