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共依存のおそろしさ

2018年8月に、「自分にはもっとふさわしい人生がある」というワードが降りてきて、それまでくすぶっていた人生が、あれよあれよと進んでいった。

2006年に渡英し結婚してからの12年の間、最初の3年は元夫に対してモラハラを行い、それに気づいて自己崩壊し、フェーズ1、そしてフェーズ2で自分と向き合い、その上である日突然やってきた変化だった。

人生って、すごいよね。ほんのちょっとの思いつきで、ぐわんと舵が切られてく。

ほんのデキゴコロなんス!!本気じゃなかったんス!なんてあとから言っても、聞いてもらえない。

8月に自分の人生を自分でやっていくと決意して、9月には今の会社のリクルーターからコンタクトがあり、11月の頭には働き始めた。12月には3か月様子見ということで家を出たんだけど、そこで話がこじれて2月には正式に離れることになる。

思えば、たった半年間のできごとだった。

たった半年で、12年続いてた毎日が終わり、人生が異次元に飛んだ

それでも、半年。決意はしたものの、本当に出るべきなのかがわかるまでに、半年かかったわけ。

よく言うでしょ、「なんでそんなDV男(女)から離れられないの?」って。まさにあれ。あれはね、メンタルが「親から離れられない子供」の状態にあるからなんだなとわかった。

8月に意識が変わってすぐの、9月。元夫がまたやらかした。本人も悪いと思ってるけど、謝れない。こういうとき、彼が仕事から帰って来るころに私はちゃんと家にいて、彼が謝りやすい空気を作って待っていることで、「ごめんなさい」をし、もとに戻るというのが常だった。

でも、このとき思った。それって、大人同士の関係じゃないよね??周りからお膳立てしてもらわないと謝れない人って、大人じゃないよね?社会で通じなくね?

フェーズ2のカウンセラーに教わった話、を思い出した。

「今までずっとやってきたけどうまくいってないなら、やりかたを変える必要がある」

今が、そのとき。

買い物に出たかったのもあって、その日は彼が帰って来る時間に家にいなかった。そしたら案の定、彼は謝れない。謝れないまますごし、結果、なんとそこから2か月以上口を聞いてこれなかったのだ。いつ自分から動けるかなと見ていたんだけど、そしたらそこからずっと家の中では話をせず、それぞれリビングと寝室ですごすことになった。

あとから他の人に聞いた話、彼の中ではこの間にもう話がすり替わってしまっていて、喧嘩したところ私が口を聞かなくなってしまった、ということになっていたらしい。それでこんな生活はもう終わりだと、もう離婚だなとみんなに言い回ってたんだって。びびる。

のちのち話したとき、「もうすぐ50になる大人が、私が雰囲気を作ってやらないと自分から謝ることもどうにかすることもできないってどういうこと」と言ったら、たしかにそうだったと思い出してた。そのうえで「なんでもっと優しくしてくれないんだ」と私を責めてきた。

自分軸がない人って、こうなんだよね。

でもこれ、彼が悪いんじゃないんだよ、そういうことをせざるを得ない環境にいたからそうなってるわけなんで。それだけきつい環境にいたということ。そこにとどまるか、そこから出たいかは、本人次第ではあるけども。出たいと思えるところまでいくのにどれだけ時間がかかるかも、環境にも人にもよるわけで。

というわけで、毎回私がどうにかしないと続かない関係はきついし、彼にも変わってほしかったのもあり、お試しで離れてみることにした。私がいなかったら、どうするのか。自分から動くのか、それでもなんにも変わらずいつづけるのか。

ただ、「自分の身近な人が自分を突然捨てて去る」という大きなトラウマを抱えていた彼には、その上で私もいなくなられたことでメンタルが破壊され、二度と元サヤに戻ることができなくなってしまったんだけど。

私にも悪夢があったように、彼も悪夢をたまに見ていた。それは、私がいなくなるという夢。突然いなくなって、急いで電話をしてどこにいるのか聞くんだけど、私はちゃんと答えない。それでどんどん通話が悪くなるとか、そういう夢。彼も親のことをカウンセリングで掘り下げてはいたんだけど、愛着障害の回避型だったから、向き合いきれてはいなかった。

それでも。彼と会って、話をした。2人で会うのは怖かったから、近所のPubで会った。鬼のような形相で、まっかな顔をし、唇も体もぶるぶる震えてて、声を荒げてしまうのを周りを気にして必死におさえてた。

こんな状態の大の男を前にするとめちゃくちゃ怖いけど、でも本人からしたら自分が被害者。このころまでにはもう心理学もだいたいわかってたから、なんで彼がこうなってるのかとかまで手に取るようにわかってたけど、自分も問題を抱えたまま、彼の世話までみるのはもう無理だった。

その後、なんとか落ち着いてきた彼と、何度か会って話をした。この流れを聞くとね、もうそんな男になんの未練もなく出ていった感じあるでしょ。でもそうじゃなくなっていくわけ。これが怖いところ。

「こんな後戻りできなくなることをしたかったわけじゃないんだ」
「試しにどうなるかやってみただけなんだ」
「自分が悪いことをしてしまった」
「謝って許してもらわなきゃいけない」

っていう気持ちが出てくるわけよ!!衝撃でしょ、こわいよね。恐怖だよ、恐怖。

「いろいろあったけど、めでたしめでたし」がいいんだ、みたいな。「そうは言っても夫婦だよね」ってなるのが正しい、みたいな。

この根底にあったのがたぶん、「いろいろあっても親子なんだから」の呪い。何千回も、何万回も、聞かされて生きてきたセリフ。周りからの、社会からの、洗脳。

そんなものくそくらえ、と思って生きてきたのに、自分自身がそれをかぶったまま生きていたわけ。抜けられていなかったのだ。そう言われるたびにカチンときて言い換えしてきたのに、心のどこかでまだずっと、それを握りしめたまま生きてたのだ。このときまで。

年末年始を一緒に過ごし、このままここに戻ってくればいいんだと完全に思ってた。いろいろあったけど、もとに戻ってめでたしめでたし、みたいな。私が悪かったごめんと、必死で謝った。これでいいんだと思い込んでいた。私も仕事を始めて収入もできたから家を買おうということで、内見にも行った。私の誕生日には、自分がレストランを予約するから一緒にご飯を食べようと言ってくれた。

誕生日の当日になっても、連絡はこなかった。

最終的には、私といると「自分がひどい人間だと思わされることばかりで嫌だ」ということで、もう終わりにしたいと言われた。私は必死に謝った。もう「わがまま」は言わない、どんなことになっても「自分の主張」はしない、だから一緒にやっていこうと。

まさに、子供が親から捨てられたくないと慈悲を乞うように。

喧嘩をしたりすると、彼は私に「きみがいつも隣で幸せそうにしてくれてたらいいんだ」と言った。これだけ聞くと、なんて素敵な旦那さん、と思う人もいると思う。そういう人には「きみがいつも隣で幸せそうにしてくれるよう自分が努力する」と聞こえてるからだ。

うちの場合は、そうじゃなかった。「自分がなにも気にしなくていいように、なにがあってもにこにこしててくれ」という意味だった。

そんな環境で、自分を押し殺して、それでも一緒にいなきゃいけない関係、とは?
相手が居心地がいいように、自分の気持ちを押し殺して、にこにこしていなければならない関係、とは?
私が自分を押し殺し、相手のメンタルの世話に全力を傾けることでしか成り立たない関係、とは。。。??

それでも、それでもだよ!!自分から終わりにすることができなかった。依存の恐ろしいところ。

最終的には、彼が頑として首を縦に振らなかったことで、終わりになった。私が帰るときに、ドアのところでもまだずっと話をしていて、私は謝ってまた一緒にやっていく気でいた。ずっといつもそうだったから。

でも、このときは違った。何を言おうと、彼は絶対にうんと言わなかった。え?え??とだんだん思ってきた。え、ほんと??みたいな。終わりなのかもしれない、そう思って必死に食い下がった。謝って、ハグして、元に戻る、みたいな。でも永遠に、そうならなかった。ほんとにこれで終わりなんだ、ようやくそう思えてきて、ようやくそこを離れた。離れてからも、まだ実感なんて全然わかなかった。

長くなってきたので一度切ります。

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