1.周りを受容
2.先祖を受容
3.親を受容
4.自分を受容
5.自分の中の心と頭を受容
6.やりたいことが出てくる

これはちょっとスピリチュアル系に聞こえるかもしれないけど、立派に心理学の話だったりする。
私の実家では、大きな仏壇があって、祖母が毎日お水を変えたり手を合わせていたりした。天井の方には先祖の写真がぐるっと囲んである、そういう昔ながらの仏間があった。私も年始や行事のあるときに手を合わせたり、お彼岸にはきゅうりやナスで作った馬を飾ったりしていた。
子供のころはおねしょをする子だったので、寝る前に「おねしょをしませんように」とお祈りしたりもしていた。これはけっきょくメンタルが原因だったので(現実が苦しい子は眠りの世界に長く留まろうとしてしまう)、どれだけお祈りしてもだめだったんだけど。
そんなこともあって、先祖は願いを聞いてくれるものではないんだなと思っていた。
祖母とは子供のころから一緒に住んでいたんだけど、一生懸命働くことしか知らない人で、家業を頑張りみんなで温泉旅行に行くのがたのしみな人だった。それ以外なにを考えているかわからない人だったんだけど、その祖母が、私が大学を卒業して実家を出るときも、結婚してイギリスに来るときも、「みんな出て行っちまう」(神奈川の田舎なのでこういう話し方)と悲しそうにしてびっくりした。
それを聞いて、ああこの人は私が外に出ていくことが嫌なんだと、離れがたく思ってくれてることがうれしくもあれど、私の進歩をよろこんでくれないことを残念に思っていた。
イギリスに来てからは、SAGBや日本人の霊媒師さんに観てもらったりするようになって、先祖の話が出てくるようになった。あなたは本当によく見守られていると。「先祖があなたに子供(が授かるように)呼ぼうとしてるみたいよ」というようなことも、言われていた。これは別に悪い意味ではなく、私も結婚してたし、いい意味で言ってくれてたんだけど。
でもそういう話を聞くと、先祖はやっぱり子孫を増やすことしか考えてないんだなと、私は残念に思っていた。
そんなこんなで、実家を出て「海外で好きにしてる」自分のことなんて、先祖はよく思ってないんだろうなと思ってたし、先祖を頼ってもあちらのいいようにしか導いてもらえないからやめておこうと思っていた。
人を見守ってくれている霊にはいろいろあって、先祖もそうだし、その人の目指しているところに合った「ガイド霊」というのもいる。先祖の場合、人間だったころの思いがまだ強いから、自分の好きにしようとしてくるとも聞いていた。だったら先祖よりも、自分をいい方に導いてくれるガイド霊に面倒をみてもらいたいと思っていた。まあ、私にはどれも見えるわけじゃないんだが。
そう思って、ずっと生きてきたんだけども。それが変わる事件が起こった。

2024年、私は家を買った。買ったと言っても、一軒丸々買える財力はないので、そういう人向けにShared Ownershipというスキーム(家のシェアを買い、買ったシェア分はローンを、シェア外は家賃を払っていく)があって、それを利用して買った。
シェアであろうと、買うことには変わりないので、Solicitor(弁護士)を立てて契約を交わす必要があった。売り手のHousing Association(住宅協会)が推奨しているLaw Firm(弁護士事務所)の中からいくつかピックアップして見積もりを取り、レビューもよくて一番安かったところにした。
見積もりを取ってみると、どこも①新築や②5階以上の建物、③Shared Ownershipなどは、大きな料金の上乗せがあった。こんなに費用を取られたら無理。。。と思っていたところ、その弁護士事務所の見積もりでは、この上乗せがまったくなかった。確認してみると、私が買おうとしている住宅協会と提携していて、ここの物件ではこういう費用を抜きでやっているとのことだった。
え、ほんとにそんなことある。。。??適当なイギリス人の国で生きてきた私は、すぐ信じることができなかった。だって、他よりも千ポンドは安いのだ。でも、見積もりの人が上の人に確認しても合ってるし、提携特別価格のパンフレットも送ってくれた。きっとこの事務所は、私が買えるようにと宇宙が送ってくれたものなのだと思うことにして、ここに決めた。
契約をお願いし、前金の400ポンドを払って、担当となった弁護士からNew Clientパックも届き、順調に進んでると思っていたころ。
同じ事務所の違う名前の人からNew Clientパックが届き、そこには①②③などの追加コストが書かれた表がついてきたのだ。
目の前が、まっくらになった。
あんなに確認したのに。。。。!!!やっぱり安い料金は間違いだったんだ。。。どうしよう、こんなの払えない。。。。!!!!!
せっかく引っ越したいと思う家が見つかって、せっかくローンの初期審査も通ったのに、弁護士費用が払えないなんて。。。やっぱり自分には家を買うなんて無理なんだ、こんなの夢の話だったんだ、自分には身分不相応だったんだ。。。。!!!!
とりあえず、すでに担当の人がいて、こういう見積もりをもらってそこには追加コストは含まれてると言われたことなどを返信したものの、心臓がばくばくして止まなかった。
まだ明るい夕方だったけど、ベッドにつっぷして動けなくなった。
今までいろんなピンチはあったけど、そんなのもうなんでもなかったなと思った。お金が払えない。こういうのが本当のピンチというものだと。親や元夫や友達にこんなこと言われたとか、仕事でパワハラにあったとか、もうほんとどうでもいいことだった。お金だよ、お金。お金がないと、生きてけないんだよ。
この状況で、できることは、なにもない。友達や仕事は自分でどうにかしていけるけど、ないお金は、どうにもならない。
そんなときに出てきたのが、なんと「先祖に祈る」だった。人間、最後は神頼み、ってほんと。だってね、人事を尽くしたら、天命を待つしかないんです。
じいさんばあさん、先祖のみなさま、ほんとに見守っててくれてるならお願いします、この家が本当に私が買うべき家ならば、弁護士費用を払えるようにしてください。払えたら、先祖を信じます、見守ってくれてることを信じます、本当にいるのなら、孫のために力を貸してください。。。そう祈って、その日は眠りについた。
そして、翌日。
弁護士から返信がきた。いわく、「間違いでした」と。
えっっっっ?!?!?
全身から力が抜けた。力が抜けて、安堵でふるえた。涙もどばーっと出てきた。
もちろんね、単なる間違いだったんだろうし、私に担当がついて前金も払ってたから、それが確認できたところで「間違いでしたー」で済んでる話だとは思うわけ。
でもこのとき自分にとって意味があったのは、「先祖が自分を見守ってくれている」ということを、心の底から信じることができたというところ。「土地を離れて好きにしている」自分のことを見放してるわけでもなく、ちゃんと孫として子孫として見守ってくれているんだ、ということを体感できた、というところ。ここが大きな変化だったのだ。
自分は、祖父母から、愛されてきた。
自分はちゃんと、自分につながる存在から大事にされてきたんだ、ということを信じられる。それは、大きな自己肯定の第一歩だった。
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